ビタミンM

アイドルとわたし

Sexy Zoneが新潟に来て泣いた話

いにまといいます。
2年ほど前からSexy Zoneのオタクをやっています。
タイトルはコンサートのレポのように見えるかもしれませんが、以下に書くことはコンサートの内容にほとんど触れていません。
わたしの話と、わたしが地元新潟に推しが来てどう感じたのかの記録です。

はじめてSexy Zoneのコンサートにお邪魔したのは2017年のSTAGEツアーでした。どんどん魅力を増してゆく彼らを応援したくて2018年のRepaintingツアーにも、そして今年のツアーPAGESにも、自然と足が向きました。
今年のツアーで今までのものと大きく異なること、聡ちゃんがお休みして残る四人でツアーをまわること、そして地元新潟がツアー地に入っていることでした。
わたしは生まれてから高校を卒業するまでの17年間を新潟で過ごしたのですが実を言うと地元新潟のことがあまり好きではありません。チケットを申し込むときも
「新潟は一応申込むけどどっちでもいいなー。福岡昨年行ったけどすっごく楽しかったな。もっかい福岡行けたらいいな!」
というかんじで、新潟はあくまで保険で申し込んだくらい。そのくらいなもんでした。
蓋を開けてみたら新潟だけ当選してたんですけどね。当落メールが着たときでさえ、えー新潟かあって少し思ってしまったくらい、それくらい地元が苦手。

年明けにアイドル絡みでショッキングなこともありましたね。
NGTに所属してる女の子がファンの男性に襲われた事件。そしてそのあと周りのだれも彼女を助けようと正しい対応をしなかったことが大きな話題になりました。
ひどいなって思いますよね。わたしも思いました。それから、新潟では起こりかねんよなって思いました。
なぜならわたしもそこにいたとき同じようなめにあいつづけたから。
とても短絡的ですし、そこそう繋げるの乱暴じゃない?って思いましたよね。でもあくまでわたしの思ったこと、わたしの話なので見逃してほしいです。

被害内容(と書くと大それたふうですが、殴られたり力づくで押さえつけられたりということは一件もありません。けど当時のわたしはいやな思いはしましたし、嫌なら抵抗しろ的アドバイスはまじのまじでクソだなって思います。多くのそういった行為は抵抗できない状況が作られてからなされるものです)は特にドラマチックなわけでもないですしおもしろくもないので詳しくお話はしませんが、密室で衣服を奪われてからだをさわられたり、言葉で脅されていわゆる奉仕の真似事をさせられたり、小学生くらいまでは男性が多かったですがからだが大きくなってからは女性からもそういったことを強いられたりしました。(あの「同性同士なんだから理解しあおうよ」みたいなのを恋愛とか性欲に繋げてくる価値観てなんなんでしょうね)(もちろん同性愛者すべてがそんなふうではないといまは理解しています)
幼女のいにまにもさすがにそれらがふつうのことではないとわかったので母に訴えましたよ。小さな子どもの言葉ですがはっきりとなにかをされた、させられた、部位の名称も伝えました。結果どうなったか。
被害自体はどうにもなりませんでした。上にも書いたのでおわかりになったかと思いますが、わたしが中学生になってもそういったことは続きました。
かわりにわたし自身の服装や振る舞いに制限ができました。いわゆる女の子らしい衣服を着て歩くことはなくなりました。べつにスカートはいてるから痴漢にあうわけじゃないのにね。そんな当然のこともわたしの周りには指摘してくれる人がいませんでした。
わたしが異常なことをされているのに、母がなにも言ってくれないのは、そして女の子らしい衣服を着せてもらえなくなったのは、わたしが本当は女の子じゃないからなのかな?と考えるようになりました。不思議なことに周りの女の子たちはスカートはいてても髪を伸ばしても大人に守ってもらえてかわいくいられるようだったので。
女性性を搾取されながら女性性を否定されるのって控えめに言って地獄でしたね。
もちろん、こういった被害が新潟ばかりで起こるわけではありません。もしかしたら他の土地で育っても同じようなことが起こったかもしれない。
でも多くの人がそんなふうなめにあった場所に長く留まろうと思わないようにわたしもそこから離れたくなった。もう二度と戻らないつもりで新潟を出たら、びっくりしましたよ。みんなやさしくて。
地元で手に入れられなかったミニスカートとハイヒールを買いました。かわいい下着も。
もう二度と戻らないと決意はしたけれど、ふつうに大学進学しただけなので長期休暇にはしばらく実家に帰省したりしました。就職はこっちにしたけど。
べつに24時間365日人生に絶望しているわけではないので、新潟でもふつうに学校通ってたし地元に友だちもいるし結婚するタイミングでは家族に挨拶にもいくんですよ。
そうそう、どんなにひどいめにあっても、人間って知らん顔してふつうの人生送ったりできるんですよ。絶望ですよね。

思ったより長くなってしまいました。
以上がわたしが地元新潟が苦手な理由です。

それで、決意した通りいまも新潟での暮らしにはもどっていなくて、別の土地で好きなことが増えて、Sexy Zoneのオタクをやって、新潟公演がこの度当選したんです。

朱鷺メッセに入るの、成人式ぶりでした。
今年のツアー、仙台ですでに一回入ったあとでした。だれがどういうふうにどこから出てくるのかも覚えてた。
なのに四人がステージに並んだときに、すごくびっくりしたんですけどうれしくてぶわって涙ぐんじゃったんですよ。

「うそ~!Sexy Zoneが新潟にいる~~!!」

ってなったんです。
びっくりしました。完全に予想外。まさかの展開。
コンサートが進行してっても、たまに間欠泉みたいに涙がびゃってなった。

え~~???なんでなんでなんで???????ほっ誇らし~~~!!!!

極めつけは風磨くんのソロ曲でした。あれ、もともとずるいじゃないですか。
非常にださいんですけど、わたしは新潟にいた頃のことをどこかわたしの人生から切り離して切り離して生きようとしていて、でも風磨くんのcocoaをね、朱鷺メッセできいたら
「あーわたしが見ないようにしてただけであの頃のわたしってここにずっといるんだ」
って思って。
あと、風磨くんから
「べつに、ふつうにおっきくなったって言っていいんだよ」
ってゆるしてもらったようなきもちになったんです。なに言ってんのかわかんないよね。わたしもわかんない。
でも、だれかをゆるせないままでも人生は続くしなにかを受け入れても受け入れなくてもべつにわたしが大きく変わってしまうわけではないんですよ。

なんだかふつうに楽しい遠征になりました。
楽しかった。

Sexy Zone、新潟に来てくれてありがとう。
またきてね。


なんかすげー暗い話しちゃったけどふだんは明るくヲタクをやっているので、ないと思うけどもしこの先これを読んでるあなたと現場で会うことがあったらふつうにヲタクとして接してくださいね。楽しむためにジャニヲタやってるので。
あと、せっかくぶろぐとったので今度気が向いたら楽しい話でも書きにこようかなと思います。

長々おつきあいくださりSexy Thank You!